カードを効率よく作るポイントは工程ごとに作業を分割することです。
今回の記事はそれについて話をしています。
ボードゲーム製作の壁
ボードゲームを同人で製作し始めた人が一番最初にぶち当たる壁に、スポットを当てたいと思います。
同人ということで、人海戦術や業者に依頼できるという条件は除いて少人数で小ロット生産(30~50個)を前提として話しをします。
生産時に考えるのはいつまでに製品が出来上がっているかという、大雑把なプランで活動をすると思います。
活動を始めて気がつくのは単純作業が思っている以上に時間がかかりエネルギーを消費することです。
実際に生産をしていると、一つのカードや駒を作るのに15分程度時間がかかります。
これを1セット10枚とし、30セット生産する場合、4500分かかることになります。
カードの生産だけでもこれだけの時間がかかります。
ほかにも説明書の作成やゲームの広報なども同時にやっていかなければなりません。
少しでも製作の負担を減らすことができれば他の作業に注力でき、より良いコンテンツを製作することができます。
カードを効率よく作るポイント
今回の本題であるカードを効率よく作る方法について紹介します。
工房Aの製作しているカードの手順は以前投稿した2つの記事を見てください。
リンクは最後に貼っておきます。
工房Aではカード製作の流れが10工程ほどあります。
その工程を10セットずつ、なるべく同じ作業で分けて進めるようにしています。
分け方の例として、フローチャートの⑦と⑧を10セットまとめて切ります。
そのあと⑨、⑩を切るという流れです。
⑦から⑩を一気に進めない理由は、カードの向きを変えたりカッターの種類を変える余計な動きを減らすためです。
さらに、同じ動作を続けることになるので集中力が散漫になりにくく失敗が減ることにも繋がります。
上の写真は工程⑨の例です。
上下のけがき線の外側を切る工程には、定規を当ててカット、カードの向きを変えるという動作が含まれます。
その手間をなくす為に、まず上のけがき線外側だけをカットしてしまいます。
その後に下のけがき線外側をカットしています。
まとめ
作業を分割するということは、・失敗するリスク・エネルギーの消耗・時間の浪費 を軽減することにもなります。
同人でゲームを製作する際は、カードだけでなくトークンや駒など製作する必要が出てくると思います。
その都度生産にあった作り方があると思いますが、作業の分割はなにを生産するにしても共通している効率化への糸口ではないかと考えています。
コンテンツを作る際は参考にしてくれると嬉しいです。
工房Aは東京ゲームマーケット2021秋にANiMAを出店します。
応援よろしくお願いします。