今回の内容について
前回に引き続き、ボードゲームに使うカードの製作方法を紹介します。
今回の説明に使用しているカードは、東京ゲームマーケット2021秋に出店予定の作品を使って説明しています。
前回は下のフローチャートにある⑤表側と裏側の貼り付けまで紹介しました。
まだ前編を見ていない方は先にそちらを見てください。
![](https://koubou-a.com/wp-content/uploads/2021/09/1632117299274-784x1024.jpeg)
カードの作り方
⑥横線にけがきをいれる(表側)
今回は⑥の貼り合わせたカードの表側にけがき線を引きます。
場所はカードの角より少し内側にある線です。
この線を水平にけがき線を引きます。
上下2か所引いてください。
![](https://koubou-a.com/wp-content/uploads/2021/09/36087-2-169x300.jpg)
![](https://koubou-a.com/wp-content/uploads/2021/09/36087-4-295x300.jpg)
この作業をすべてのカードに行います。
⑦トンボ線2重目を切り抜き小分けにする
けがき線が引けたらつながっているカードを切り分けていきます。
けがき線に対して垂直方向に切り分けます。
水平に切り分けると垂直にまとめて切れなくなるので注意してください。
![](https://koubou-a.com/wp-content/uploads/2021/09/36088-300x169.jpg)
⑧縦線最内側トンボ線、1~0.5mm外側をカット
カードを切り分けたら次はトンボ線の一番内側を切ります。
このとき一気に仕上げまで切らずに取り代を1~0.5mm残して切ります。
一気に仕上げると、カードの縁にバリが出やすく見栄えが悪くなります。
きれいに仕上げるためにひと手間加えましょう。
![](https://koubou-a.com/wp-content/uploads/2021/09/36089-e1632635465277-169x300.jpg)
⑧‐2縦線本線をカット
残りの取り代を切り取って縦を仕上げます。
このとき使用するカッターは、片刃のカッターをお勧めします。
片刃のカッターだと刃がついているほうにしかバリがでません。
さらに、定規とのすき間が少ないので切断面がよりまっすぐになります。
ですので、両刃のカッターよりも仕上がりが綺麗になります。
![](https://koubou-a.com/wp-content/uploads/2021/09/36090-e1632636237644-169x300.jpg)
⑨横けがき線、1~0.5mm外側をカット
縦の線と同じようにけがき線の1~0.5mm外側を残してカットします。
![](https://koubou-a.com/wp-content/uploads/2021/09/36091-300x169.jpg)
⑩けがき、本線をカット
最後にけがき線に沿って切り取れば完成です。
これらの工程を踏むことできれいにカードを切ることができます。
ズレもまったくありません。
![](https://koubou-a.com/wp-content/uploads/2021/09/36092-300x169.jpg)
![](https://koubou-a.com/wp-content/uploads/2021/09/36104-300x169.jpg)
完成後、角を落とす
完成後カードの角に丸みをつけます。
この作業はカードに丸みをつけるコーナーカッターを使用します。
カードのRは3.5です。
カードの角に丸みをつけることで見栄えがよくなります。
またカードの摩耗も少しですが抑えることができるのでおすすめです。
![](https://koubou-a.com/wp-content/uploads/2021/09/36093-300x169.jpg)
![](https://koubou-a.com/wp-content/uploads/2021/09/36095-300x169.jpg)
まとめ
この方法を使えば精度の高いカードを作成できます。
この情報が少しでもあなたのカード製作に役立てば嬉しいです。
東京ゲームマーケット2021秋は2日目(11月21日)のみ出店です。